私は生後6か月からアトピーでした。一番ひどかったのは保育園~小学校の頃。
小学校へ行くようになると環境の変化からのストレスかアトピーが悪化し、顔を含めた全身にアトピーが広がり、ポロポロと落ちるカサカサの皮膚。あまりにひどすぎて学校には行けない時期もありました。
そして初めて私を見る同級生からの「気持ち悪い。」の一言。子供は正直なので仕方ありませんが、当時の私にはすごく残酷な言葉ですごく傷つきました。
新しく友達を作りたいのに、アトピーが酷くなかなか受け入れてもらえない。こうして私は自信をなくし、どんどん内向的な性格になっていきました。
そんな自分に自信が全然なかった私が今は結婚し、アトピーでない子供も2人います。そこまでに至ったロードマップを紹介していきます。
アトピーに苦しんだ子供時代
ステロイドも効かなくなる
上でも言った通り、一番アトピーが酷かったのはこども時代でした。
皮膚科に通いステロイドも使用していましたが、全くよくなる気配はなくむしろ悪化していくばかり。両親もステロイドに疑問をもち、温泉療法や漢方なども試しました。
ステロイドのリバウンドから小学校1年生では本当にアトピーが酷くなってしまい、学校に行けないほどでした。
周りの精神的なサポート
少し良くなって学校へ行っても、同級生からの心無い一言で自信を無くしていましたが、幸い両親や祖父母がいつも勇気づけてくれたり、精一杯サポートしてくれていました。
どんな時も私の味方でいてくれ、アトピーに良いというものは何でも試してくれました。
そのおかげで小学校2年生になるころには友達もでき、アトピーはありましたが元気に学校へ行っていました。
アトピーが改善してきた小学校高学年以降
小学校低学年まではアトピーが結構出ていましたが、高学年になるとだいぶ落ち着いてきました。
それでも肘や膝の内側や首、一番酷くアトピーが出ていた手には残っていましたが、その他の顔などにはアトピーは出なくなくなりました。
ただ、やはり寝ているときに手が体をかいてしまい、浸出液でべどっとした気持ち悪い感覚で夜目が覚めることが多くよく眠れませんでした。
また、かき壊してしまった日の朝は傷口のせいか身体がゾクゾクする感覚があり、動きたくなく、学校へ行くのが憂鬱でした。
はじめての彼氏
まだ、そんな感じでアトピーは残っていましたが、パっと見る分にはアトピーが分からないほどになりました。
そして、高校生になると初めての彼氏ができました。でも、やはり自分に自信がない私。もちろん自分がアトピーということは隠していました。
初めての彼は常に成功してきて自信満々で明るい人でした。学生の頃にいた、勉強も運動もできてモテるタイプでしょうか。
やはり高校生にもなるとやんわりと体の関係を求められましたが、アトピーの傷や湿疹、黒ずんだ肌を見られたくない私は全てを断っていました。
血気盛んな高校生の彼は進展がなく飽きてしまったのか、自然消滅されてしまいました。当時は受け入れてもらえなかったのか、体目当てだったのかとショックでした。でも、今思うとそれで良かったと思います。
薬で対処した大学生以降
薬で改善
高校時代は手にアトピーが出るのと、そけい部や膝、肘の裏が黒ずみが残っていました。アトピーの程度もそのまま大学生になりました。
環境の変化はありましたが、アトピーは悪化しませんでした。ただ、飲食店でアルバイトを始めたので手にアトピーがあると手元を見られたときにお互いに嫌だろうなと考えました。なので、辞めていたステロイドと抗ヒスタミン剤での薬の治療を保育園ぶりに再開。
アトピーの程度も軽くなっていたので、飲み薬と塗り薬でだいぶ良くなりました。
アメリカへ留学しなぜか改善
薬でアトピーがある程度良くなったので、薬の使用は終わりにしました。そして、大学生後半では1年間アメリカへ留学へ行きました。
不思議だったのですが、留学中は身体がかゆくなることが日本にいる時より圧倒的に少なく、アトピーの事を忘れるくらいでした。
留学先がロサンゼルスだったので、よく海へ遊びに行って、ビキニも抵抗なく着られるくらいに改善していました。
社会人になりアトピーがやや悪化
アトピーだった私がCAに
留学をしアトピーの事を忘れるくらい改善し、学生時代には考えられなかったCAの仕事に就いた私。ドバイベースの航空会社に就職しました。
ほとんどの期間はあまりアトピーが酷くなることはありませんでしたが、一度アトピーで手をかきむしってしまいお休みをいただいた時期がありました。
こちらの記事でアトピーでもCAになれた経緯を書いています。
お医者さんに言われたこと
欠勤する際はきちんと医師に診てもらい診断書が必要でした。どんなことを言われ、どんな処方をされるか少し不安でしたが当時住んでいたドバイの皮膚科医に診てもらいました。
そして、お医者さんの彼女は私に「毎日食べたものを記録しなさい。そして、皮膚の状態が悪化したら、その前に何を食べていたか見てみること。それを繰り返してお肌が悪くなる原因の食べ物を見つけて、それを避けること」とアドバイスを受けました。
すごく良いことを言ってくれていたのに「アトピーの原因はダニやほこり。私には食物アレルギーはないのにな。」と決めつけてしまいアドバイスを実行しませんでした。
日本に帰国後アトピー悪化、でも結婚
CAを退職し転職、アトピー悪化
ドバイが拠点のCAを退職し、日本での仕事に転職しました。とても忙しく、夕ご飯を食べ損ね、職場でコンビニで買う甘いカフェラテが夕ご飯の日々でした。
そんな暮らしを半年間していると、それまでほぼなかったアトピーが急激に悪化しました。手もボロボロで今まであまり出たことがなかった背中や、胸にまでアトピーが出てきました。
ステロイドは使いたくなかったけど
ステロイドに抵抗があった私は温泉などに行ったりして改善を試みましたが、悪化していく一方。
ついに小学生以来の顔にもアトピーが出てきてしまったので、病院へ行きステロイドを処方されました。
その頃に付き合っていた彼と結婚
小学生以来の最悪なアトピーの状態だった私。でも、当時付き合っていた彼はそんな私を受け入れてくれました。
私が「アトピーが酷すぎて、外に出たくない」と弱音を吐くと、「全然アトピー目立たないよ。海でも行こう」といつも励ましてくれました。
自分では薬が塗れない背中のアトピーに薬を塗ってくれたりもしました。そうして、彼からプロポーズをしてくれ結婚しました。
今思うと、アトピーがなかったら、こんなに優しく外見に捉われない器の大きな旦那さんとは結婚できなかったのかなと思います。
体質改善し根本から解決
アトピー悪化の要素
結婚当初はまだアトピーが酷かったのですが、今はインターネットで色々な情報にアクセスできます。アトピーの改善法や本当の原因について調べ始めました。
ずっとダニやほこりがアトピーの原因と思っていた私。でも、普通の人は何も起こらない。改めて、変だなと感じました。
この際、アトピーの自分を許して、とことんアトピーについて調べようと決心しました。
私がアトピー改善の為に取り組んでいることについて書きました↓
腸内細菌との出会い
そうやって調べていくうちに「腸活」という言葉にたどり着きました。腸内環境、腸内細菌がアトピーの原因という説明を読み、一番しっくりきたのです。
もちろんアトピーは様々な要因が組み合わさって発症していると思います。でも、思い返すと、アトピーが悪化するときは必ず食生活が乱れていたり、ストレスがかかっていたりして腸内環境が乱れていること多かったのです。
まず、自分ができることは腸活だと思い、ドバイのお医者さんが言っていたことを試したり、腸内環境改善に今も努めています。そのおかげもあり、今はアトピーは落ち着いています。
腸内環境についてのおすすめの本についてこちら
子供はアトピーなし
今はこどもが2人います。お母さんから受け継ぐ腸内細菌が子供のアレルギーの有無などを決めるということを知り、腸活に取り組んだせいか、2人ともお肌がとてもきれいです。
アトピーでつらい思いをたくさんしたので子供には同じ経験をさせたくないと思っていたので、本当に一安心でした。
アトピーでも幸せな結婚はできる
幼少期からアトピーだった私。アトピーということを隠したかったし、自分でも認めたくありませんでした。
アトピーのせいで自分に自信が持てず、アトピーのせいで恋愛がうまくいかない。アトピーって精神的にも本当に辛い。
今まで、アトピーから何となく逃げていましたが、まずは自分で自分がアトピーでも良いんだと思えることが大切かなと感じました。
そして、そう思わせてくれたのも今の夫のお陰です。アトピーだと嫌だという人もいるかもしれません。でも、アトピーを理解し受け入れられない人とは結婚しないに越したことはないと思います。
そのうちアトピーを受け入れてくれる人と出会えます。私は順番が逆でしたが、まずは自分がアトピーということを自分で受け入れることが大事かなとも思います。
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