採用されてもCAになれない事も!?エミレーツ航空CAトレーニング

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エミレーツ

一生懸命頑張って、無事に最終面接に合格し、エミレーツ航空CAになれると思いきや、実はまだならないのです。

正式にエミレーツ航空CAになるにエミレーツ航空のトレーニングに合格する事が必須。トレーニングは大変て聞いた事があるけど、「どう何が大変なの?」と思いますよね。

そこでエミレーツ航空のトレーニングについて詳しく解説していきます。

何でトレーニング大変なの?

一番の疑問、「トレーニングって何が大変なの?」と思いますよね。

その大変な理由はまとめると、

ドバイに来たばかりで環境に慣れない中、トレーニングに合格しないと強制帰国というプレッシャーを背負い、毎日8時間みっちり英語での授業

という点です。

エミレーツのトレーニングは全て英語で行われます。びっくりするのはマニュアルの分厚さ。そのマニュアルに書いてあることは大体覚えないといけないのです。

写真ブレブレなのですが右に置いてある赤いのがマニュアルです。

そして、各項目ごとに選択式の知識問題と実技試験があります。これに3回連続で落ちてしまうと強制帰国…。

大体の人は受かるけど、数人帰国していく人達を見ているよ…。でもトレーナーの先生方もできればそれは避けたいから、一生懸命に教えてくれ、サポートしてくれる。


ではエミレーツ航空トレーニングの具体的な内容を見ていきましょう。

トレーニングの流れ

トレーニングの流れ
  • 1
    Induction (7日間)
  • 2
    SEP (13日間)
  • 3
    GMT (5日間)
  • 4
    Security (2日間)
  • 5
    Uniform Standards (1日)
  • 6
    Service Personality (1日)
  • 7
    Service (14日)

INDUCTION

ドバイへ渡航し、最初の1週間は「Induction」があります。

色々な説明を受けたり、モスクへ行ってイスラム教を学んだり、ドバイの歴史や文化を学んだり、環境に慣れるための期間です。

そして、ここで、トレーニングにはこんなものが必要ですよ、服装や髪型、お化粧はこうですよと説明を受けます。

ここでは世界各国から集まった同じDOJ(date of join)の子達と会い、1番ワクワクする時。



SEP

ここからが本格的なトレーニングの開始です。

1番最初に1番重要で大変なトレーニングです。Safety and Emergency Procedure Trainingは緊急時対応の訓練です。

客室乗務員は何もなければサービス業ですが、実際一番重要な役割は空を飛ぶ金属の塊の中で働く保安要員です。

飛行機事故は車や電車などの交通事故に比べると事故が起こる確率はゼロに近いほど低いのですが、1度起きると大惨事。ここで対応法をしっかり身につけます。

覚えることが本当にたくさんあります。緊急時に使う道具が、各機体、どこに何個あるのか機内での火災や緊急着陸時、乱気流時などの、起こりうる様々な状況下での対応を学んでいきます。

座学で学び、実際にシュミレーター等で実技試験をします。知識の試験と実技の試験両方に合格する必要があります。


ちなみにこれがシュミレーターだよ。中に入ると実際に外の景色が変わったり、揺れたり、煙が出たり、アトラクションみたい。実技試験はかなり厳しく訓練されるよ。SEPの終盤に差し掛かると川や海などへの緊急着陸を想定し、実際に水の中に入ってのトレーニングもある。


正直ここが1番の山場です。この最初の2週間が肝になります。ここを乗り越えれば後は少し楽になります。

GMT

Group Medical Trainingでは機内で急病人が出た際の対応を学びます。

具体的には、様々な病気の症状の特徴や対応方法、CAが処方できる薬はあるか等です。

心肺蘇生法やアナフィラキシーショック時のエピペンの差し方、フライト中の出産方法まで学びます。

こちらも知識問題と状況が設定された実技試験が行われます。

ちなみに食べ物などを喉に詰まらせた時の対応の練習で、マネキンのような人形を使うのですが、それが面白い。私はうまくマネキンの喉に詰まった物を吐かせる事ができなかった。



Security

Securityではハイジャックの種類や対応法、乗客の心理や機内で暴れる人が出た時の対応法等を学びます。座学ではハイジャックの事やエミレーツ航空で実際にプライト中、暴れ出した人が何人いるかなど学びます。

あるフライト路線で多かったりして、興味深いです。

日本人は何だか嬉しくなってしまう柔道場のようなところで、暴れる人に対応する練習も行うよ!


こちらも知識問題とこの実技試験があります。

Uniform Standards

ここまできたら、トレーニングも終盤。Uniform Standardsはエミレーツ航空CAのインスタでよく見るこの写真が撮られている日です。


ここではスキンケアからお化粧のポイントなど身だしなみについて学びます。あのエミレーツのアイコンでもある帽子のスカーフの巻き方もここで教わります。

ここではテストはなく、ついに憧れのユニフォームを着る最初の日だよ。テンションが上がり、皆んなで写真を撮ったりワイワイ楽しいひと時♪



Service Personality

Service Personalityはオリエンテーションのようなもので、エミレーツ航空CAとしての自分の信念を決めます

ここまでは、世間一般のもつCAのイメージとは違い、自衛隊のような内容を学んできたので、スイッチを接客業のCAへと切り替える日になります。

皆んなで身体を動かしてアクティビティーをしたり、CAとして働くのが楽しみになるワクワクするひと時!

もちろんここもテストはありません。

Service

最後に2週間の接客のトレーニングです。ここではエコノミークラスでの接客の一連の流れやマナーを学びます

また、フライトに赤ちゃんや子連れの人がいた時に渡すものやその中身、機内で提供するお酒の名前など覚える事もたくさんあります。

ジントニックなどちょっとしたカクテルの様なお酒の提供法も学びます。サービスも知識問題と実技試験があります。

お酒に詳しくない私はジンはこのブランドのこの銘柄など、どれがどのお酒か少し覚えるのを苦労しましたが、無事に合格できたよ。


ユニフォームを着てのトレーニングになるので、何だかちょっとテンション上がります。

全て合格すると無事にフライトへ

トレーニングについて解説してみましたが、いかがでしたか?

このトレーニングに合格し、その後4ヶ月間の仮採用期間を無事に終えると、正式にエミレーツ航空CAとなります。

ドバイに行っていきなり2ヶ月間みっちり英語で新しい事の勉強。少し想像できたでしょうか?

トレーニングで英語の聞き取りに苦戦した筆者。つい浮かれてしまう入社前ですが、もっとリスニングやスピーキングの練習をしておけば良かったと後悔しました。詳しくはこちらの記事をご覧ください。


エミレーツ航空CAの約2ヶ月間のトレーニングは最初が山場です。しっかり勉強してトレーニングに合格できれば、楽しいエミレーツ航空CA生活が待っていますよ。

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