日系エアラインですと数年契約社員で、のちに正社員雇用になったりしますが、エミレーツ航空CAはどうなのでしょうか?元エミレーツ航空CAの筆者が解説していきます。
エミレーツ航空CAの雇用形態
結論を言いますと、エミレーツ航空CAの雇用形態は何年働いても契約社員です。
エミレーツ航空はCAですと正社員への登用はありません。
契約社員だと嫌だなと感じる方もいるかもしれません。
しかし、これはエミレーツ航空CAを生涯続けていく人がいないので理にかなっているのです。
正社員だと何がいいの?
さて、エミレーツ航空CAの雇用形態は契約社員ですが、日本では正社員が『良し』とされていますよね。
でもなぜなのか考えたことありますか?
正社員ですと、「不当にまたは簡単に解雇されない」や「福利厚生を受ける事ができる」「お給料が良い」などの安定した雇用や受け取れるメリットが大きいから、契約社員よりも正社員が「良し」とされていると思います。
エミレーツ航空CAの契約社員の内容とは?
エミレーツ航空CAは有期契約社員とお伝えしましたが、重要なのはその契約内容ではないでしょうか?
では早速その内容を見ていきましょう。
契約期間は3年間で、特に大きな問題がなければ契約は更新されます。
また、契約期間が終わるごとに、契約満了金として基本給数ヶ月分が支給されます。
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福利厚生はかなり良いエミレーツ航空ですが、エミレーツ航空CAをしながら、結婚、子育てとなると中東はあまり先進的ではありません。
妊娠するとフライトに乗務できなくなるので妊娠・出産の期間は無給になります。
結婚や妊娠をきっかけに退職するエミレーツ航空CAが多いのは事実ですが、出産後もエミレーツ航空CAとして働いている方も多くいます。
退職する際は働いていた期間に応じて退職金も出ます。
気になるお給料ですが、エコノミークラスで普通にフライトができていれば400万前後〜で、しかも税金のないドバイは日本で働くよりも手取りが多いのではないかと思います。
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エミレーツ航空CAとして生涯働く人はいない
正社員のメリットである「お給料が良い」や「福利厚生を受けられる」という部分は契約社員でも変わらないことがわかりましたね。
では、正社員のもう一つのメリット、安定した雇用について見ていきましょう。
エミレーツ航空CAの勤続年数の平均は約3年だそうです。多くのエミレーツ航空CAは自己都合で3年程度で辞めていきます。
外国人のエミレーツ航空CAにこの仕事についた理由を聞くと、「世界を旅したいから。」が圧倒的に多いのです。多くのCAはエミレーツ航空で世界中を飛び回り、海外旅行をすることが目的なのです。
なのでこの3年の契約社員はエミレーツ航空側からしてもCA側からしても妥当なのです。
近年はコロナショックがあり、自分の意思と反して解雇されたCAの方々はいたようですが、経営が大きく傾くなどのよほどのことがない限り、契約は更新できます。
正社員でも経営が傾けば解雇される場合もありますし、会社が倒産するリスクもあるのでその辺りは変わらないと思います。
エミレーツ航空CAは契約社員で良い
エミレーツ航空CAが契約社員なのは、上記で説明した通り契約社員という雇用形態が理にかなっているからなのです。
長く続けたければ契約を更新すれば良いだけです。筆者も50代くらいのパーサーと一緒にフライトをしたことがあります。
ただ注意しなくてはいけないのが、日本の企業で働く場合と違い、雇用保険に入っていないので、コロナ禍のようにもし失業した場合、失業手当は出ませんし、厚生年金もありません。
なので、もしもの時のために自分で貯金をしておくなり備えておくことは必要かと思います。
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