留学したおかげで、エミレーツ航空に出会い、合格できたといっても過言ではない筆者の留学体験記です。
思い描いていた留学生活と違ったことから留学しても努力なしには英語力は伸びないことまで赤裸々に記していきます。
憧れの英語でも全然得意ではなかった
留学とは縁のなかった高校時代
筆者のは幼い頃から英語への憧れがあり、いつか英語を話せるようになりたいと思っていました。しかし、なんとなく思っていただけで、それを口に出したことはありませんでした。
なので英語の塾にも行ったことはなく、学生時代の義務教育のみ受けてきました。
中学生の頃や高校生の頃は市や学校が行っていた交換留学の制度がありましたが、部活動に勤しんでいた私にはあまり関係のないことだなとその度に思っていました。
大学受験の時期になり、大学で何がしたいか考えた時に思ったことは「英語が喋れるようになりたい」でした。留学制度があるということを基準に大学へ進学しました。
ぼろぼろのTOEIC
大学では留学がしたかった筆者ですが、高校時代、全然英語を勉強していなかったので最初のTOEICのテストはなんと300点台程度ですごく低かったのです。
TOEICの点数を元に英語のクラス分けがされ、すごくレベルの低いクラスになってしまいました。
楽しみにしていた外国人講師の英語の授業は英語の基礎の基礎のような内容でした。
その授業だけで力はつかないと思った筆者は、自分でTOEICの勉強や英語の勉強をしました。そのおかげもあり、大学2年時のクラス分けではTOEICで600点台を取り、上の方のクラスになりました。
大学の留学プログラムではTOEICの点数が足りず
TOEICの点数が足りずあきらめた大学の留学制度
TOEICの点数は伸びましたが、大学の留学制度に関しては1年生の時に申し込みが行われており、その時は基準に達していなかったため、大学の交換留学制度は使えませんでした。
どうしても留学に行きたかった筆者は大学を休学し、自費留学をする事を決意しました。留学費用を負担してくれた両親には本当に感謝ですし、もっと早くから真面目に勉強しておけばとここは反省しています。
そして大学を休学し、約1年間の夢だった留学へ。場所は憧れのカリフォルニアにしました。あの海外ドラマで見ていたキラキラした生活を思い浮かべ、留学先へと向かうのでした。
エミレーツ航空CAを目指したきっかけはこちらの記事に書いてあります✔︎
思っていたのと違う留学生活!
ここはアジア…?
しかし、現実はドラマとは違いました。ブロンドヘアーのアメリカ人が全然いない!
留学先は大学付属の語学学校だったのですが、とにかくアジア人だらけでした。90パーセントは中国人、韓国人、日本人でした。(今考えると語学学校だから当たり前なのですが…)
そしてみんな共有スペースのカフェテリアで、それぞれの国ごとに固まり母国語で話していました。「私は中国や韓国に留学へ来てしまったのだろうか」と錯覚するほどでした。
流されたら留学が無駄になる…
そこで少し前からいるという日本人グループの人に話しかけられました。
6ヶ月前からいるというその人達、とても良い人たちなのですが近くにいた韓国人と英語で話していましたが、そこまで英語が喋れていないのです。
私は愕然としました。留学をしたら英語がペラペラになると思っていた筆者には衝撃でした。
せっかくお金を出してアメリカへ来たのに、日本人の友達と行動を共にしていたら結果はこうなる。「これを反面教師にして私はこうならないようにしなくては。」と決心します。
悪戦苦闘した友人づくり
日本人の友達を作らない作戦は失敗に
しかし、最初は悪戦苦闘しました。「外国の友達を作らなくては英語を喋る機会がなくなってしまう。」と思い、最初は日本人を避けていたら、外国人もその国の人同士で結局は仲良くなっているので一匹オオカミ状態に…。
同じ時期に留学に来た子は日本人の友達ができ、そのグループで行動しながら外国の子たちと仲良くなり、遊んだりしていました。外国人達も母国でのグループがあるから、こちらも数人いた方が関わりやすいという事がわかりました。
それからはやり方を変え、日本人とも仲良くするようにしました。すると次第にパーティーや週末のお出かけに呼ばれるようになり、様々な国の友達が出来て行きました。
作戦変更し楽しくなってくる
日本人でも同じようにしっかり英語を学びたいと考えている人がほとんどで、日本人同士でも英語で話したり、必ず外国人を交えて会話をし、為になる表現は共有したりして高めあうことができました。
また、カリフォルニアという好立地だったので、ビーチへ行ったり、ディズニーランドへ行ったり、グランドキャニオンへ行ったり、ラスベガスへ行ったりと、とにかく楽しかったです。
敬遠していた日本人グループの人たちとも仲良くなり、英語の上達だけでなく皆それぞれの目標があるという事がわかりました。やはり人と話し、人を知るという事は大切なんだなと実感しました。
留学中でも自主学習をたくさんした
それと同時に、私は学校の授業だけではなく、空いている時間にTOEICやTOEFLの勉強もしていました。
私よりも英語ができる状態で留学に来ていた友達は、思っていることをきちんと伝えられるので、より外国の友達やホストファミリーと仲良くなれており、毎日が楽しそうでした。(パッと英語が出てこないと「まあいいか。」となりがち)
英語ができた方が学校の授業の選択肢も多く、留学に来る前にもっと追い込んで勉強しておけば良かったと後悔したこともありました。
しかし後悔しても仕方ありません。思い立ったその時からやればいい。なので、留学中は早起きして授業の前に1時間弱、毎日TOEICとTOEFLの勉強をしていました。
その成果もあり留学前は600点台だったTOEICのスコアは、800点台後半まで上がりました。
英語だけではない留学することの意義
また、留学を通して日本にいたら絶対にできない経験は他文化を知ることだと思います。
よく留学前に留学に行きたい理由として「視野を広げたい」と言っていましたが、自分でもよく意味はわかっていませんでした。
しかし、実際に留学をしホームステイを通して、アメリカの文化、習慣、暮らしの違いを知りました。アメリカが直面する移民問題など社会の課題も肌で感じることができました。
語学学校では普段会うことのない、サウジアラビア人やカザフスタン人と友達になり、彼らの文化や宗教について実際に触れて学びました。それぞれの文化を学ぶことで、物事に対する考え方の違いに驚かされる毎日でした。イスラム教に興味を持ち、エミレーツ航空へ入社するきっかけにもなりました。
そういった意味でも自分の中に新たな考え方ができ、物事を違った角度から見れるようになった気がします。たくさんの経験ができ、「こうゆう生き方や考え方があるのか。」と視野も広がりました。
日本で当たり前にしてきたことに対して疑問に感じ、日本の良いところや改善できそうなところが見えてきたりもしました。留学する前と後では同じものを見るのでも、違う景色が見えるようになりました。
本当に行って良かった留学
英語を喋れるようになりたいと思って行った留学では、英語力だけではなく様々な経験ができ、とても実りのあるものになりました。
もし筆者の子供が留学へ行きたいと言ったら、是非行かせてあげたいと思っています。
よく筆者の祖母が「若い頃の苦労は勝手でもしろ」というのですが、この意味は苦労をただひたすら我慢しろという事ではなく、「苦労をする事は苦労する事やそれを乗り越えることで様々なことを経験できる」ということに大きな意味があると思っています。
つまり、「若い頃にたくさんの経験をした方が良い」ということなのだなと思っています。
留学は海外という新しい環境で、たくさんの事を経験し学べる本当にいい機会なので、もし留学で迷っている方には筆者は自信を持って留学へ行くことをお勧めします。
外資系CAを目指す方へ留学がどの様に関係してくるのかこちらで詳しく説明しています✔︎
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